LYNCSブログ

慶應義塾大学公認学生団体 宇宙科学総合研究会(LYNCS)のブログです。

宇宙開発とは?

【宇宙開発とは?】

宇宙開発(Space Exploration)と聞くと、ロケットや人工衛星などのイメージがあるかもしれません。しかし、宇宙開発にはもっと幅広く宇宙空間を人類のために役立てる活動全般が含まれます。従って、環境保全や、地球観測、インターネットの高速通信などに利用されている衛星も宇宙開発のうちの一つです。

【宇宙開発の歴史とは?】

現在様々な企業、大学などが衛星を打上げています。また、2021年12月には前澤友作氏が宇宙旅行をするなど、「宇宙」が身近な存在になっています。 しかし、かつては「宇宙」は人間には手の届かない存在でした。現在に至るまで、どのような宇宙開発がなされてきたのか一部を紹介します。

JWST/NASA

・1957年 世界初の人工衛星スプートニク1号打上げ(ソ連

世界初の人工衛星の打上げに成功したのは、旧ソ連でした。衛星の打上げに成功したことは、科学技術的に大きな成果を挙げただけでなく、米ソの宇宙開発競争が開始されるなどの政治的な影響も及ぼしました。

・1961年 ガガーリンによる人類初の宇宙飛行(ソ連

1961年4月12日、ガガーリンボストーク1号で世界初の有人宇宙飛行に成功しました。この時にガガーリンが残したとされる「地球は青かった」という言葉は非常に有名となっています。

・1969年 アポロ11号による有人月面着陸(アメリカ)

1969年7月20日アポロ11号によって、初の有人月面着陸が成功しました。この瞬間の映像は日本でも中継が行われ、「アポロ世代」と呼ばれるほど多くの人々を魅了しました。

Apollo Project/NASA

【宇宙開発の魅力とは?】

宇宙開発の1番の大きな魅力は科学技術や、知識の向上です。先ほど例に挙げたように宇宙開発によって私たちは今、スマートフォンやパソコンなどで即座に様々な情報にアクセスすることができるようになっています。また、地球観測衛星などにより、地球温暖化、異常気象など現在起きている環境問題の解決の一助となるでしょう。さらには、「宇宙旅行」「宇宙エレベーター」などこれまでSFの世界の話であったことが現実になろうとしているワクワク感なども魅力です。宇宙開発は1967年のスプートニク1号の打上げにはじまり、現在急速に発展しています。このように、宇宙開発は様々な魅力を秘めています。

【今後の宇宙開発について】

宇宙開発は現在急速に発展している分野です。宇宙開発には、莫大な資金が必要なこと、またスペースデブリなどの様々な問題も存在しています。デメリットや問題点もしっかりと理解した上で、今後の宇宙開発を見守っていきたいですね。

新しいモノ作ろうって話

初めまして, 工学研究本部ロケット部門のPMです.

 2022年3月6日のミーティングを皮切りにロケットの研究・開発を開始しました. この約半年間は, 自作モデルロケットの打ち上げやモデルロケット大会への参加, ハイブリッドロケットの基本設計から概念設計・回路図作成を行いました. また, 関東圏のロケットを製作している団体へ見学に伺い, 遠方の団体とはオンラインにて交流し, 知識を付けてきました. 先日行われた第18回能代宇宙イベントでは, たくさんのアドバイスを頂き, 刺激を受け, メンバー一同さらに熱が入っている状況です. 現在は, 2023年3月の伊豆大島共同打上実験での打上げを目標にハイブリッドロケット製作に注力しています.

ハイブリッドロケットとは

 そもそもハイブリッドロケットとは, 固体燃料と液体酸化剤を推進剤とするロケットです. 安全安心, エコ, 低コストであるのが特徴です. 小型人工衛星や宇宙輸送など, 世界的に高まっている需要に応えることができるとして, 大学や民間企業での研究が盛んになってきています.

 LYNCSでは, 構造・電装・推進・シミュレーションの4つの班を設けて日々活動しています.

今回のミッション

 今回, 私たちが製作している初号機の機体名とミッションパッチ, そしてミッション概要です! ミッションパッチは, PMと班長がミッションに込める想いを絵におこしました.

~機体名~

SHIMAENAGA
全長: 1667 mm (仮)

基本設計

ロケットのデザインは決まっていません(-_-;)

~ミッションパッチ~

(・▴・)

~ミッションパッチに込めた思い~
 スズメ目エナガエナガ属の亜種であるシマエナガ. 繁殖期には集めたコケで木の枝に, 内外共に工夫を凝らした巣を作ります. 探査機や人類を宇宙へとはばたかせるための拠り所という意味で我々の''巣″とも言えるロケット. 私たちのロケットにも, 叡智の結晶を安全に羽ばたかせるための工夫を凝らしています. そして, つがい以外も子育てに参加し, ''親″という枠組みを超えて子孫を育てるシマエナガに倣い, 人数が少ないながらも各々が所属する班を超えて, 真に全員で1つのロケットを作り上げたいという思いも込めています. 虹色の羽は, 様々な学科, 多様な技術を持つメンバーが集まっていることを表し, メンバー1人1人が, ロケット開発を通して思い描いた宇宙へ羽ばたく決意も込めました.

 また, IAU(国際天文連合)が策定した88星座には, LYNCSと似た名前を持つヤマネコ座Lynxという星座があります. 絵にある星座はこのヤマネコ座であり, ネコ耳はこれをモチーフにしています.

 さらに, この星座にはXO-4という恒星があり, エストニア語で夜明けという意味を持つKoitと呼ばれています. これには, LYNCS初のハイブリッドロケットとなる本機が素晴らしいスタートを切り, ロケット部門の活動に光をもたらしてくれるようにという願いを込めました. 頬と目には私たちが挑戦するロケットのイラストが, 体にはLYNCSのロゴが入っているのも特徴です.

~ミッション概要~

サクセスクライテリアとシステム図

 左が今回のサクセスクライテリアで, 右が電装のシステム図です.

 ちなみに, 日本中を, いや世界中をシマエナガでいっぱいにするのが裏ミッションです(^^)v なんと, シマエナガチャレンジというものがあるみたいです! 『すごくでっかいものになる』!? まずはLYNCS内に広めるということで, 連絡ツールとして使っているDiscordに...

Discordに追加された絵文字

最後に

 多くの方々に助けられて, ロケットの開発が出来ていることを日々実感しています. 本当にありがとうございます. まだまだ手探り状態ではありますが, チーム一丸となってプロジェクトを成功へと導いてみせます!

今後は, Twitterだけでなく, InstagramFacebookなど他のSNSも活用し, 様々な形で活動報告を行っていきます. ご注目いただけると幸いです.

 そして数週間後には, クラウドファンディングを開始します. こちらについては詳細が決まり次第のご報告となりますが, 応援のほどよろしくお願いいたします!!

Twitterhttps://twitter.com/keio_lyncs

Instagramhttps://www.instagram.com/keio_lyncs/

Facebookhttps://www.facebook.com/keiolyncs

文系学生が3アマ・4アマ(アマチュア無線技士)を最短一晩の勉強時間で取得するための方法

CanSatやドローン、実衛星(CubeSat)の通信にはアマチュア無線の帯域(バンド)を使うものがあります(特にドローン・実衛星は必須とされます)。
技術的には挑戦可能なのに、資格がないためそれらを使えない……というのは勿体ないと思います。

文系学生や文系出身者にとって、3アマ・4アマは「専門知識の要る理系の資格」と思われがちですが、そんなことはありません。最短で一夜漬けでも合格できます。
一夜漬けは極端な例ですが、きちんと勉強すれば1週間程度で合格できるでしょう。

理工系に理解のある学生なら更に余裕でしょう……というか、そもそも文理関係ない資格です。
「無線技士」という堅そうな名前にビビらず、いろいろな方が資格を気軽に取得して無線を活用していただけたらと思い、本記事を書きました。

(この記事は部内wikiに記録していたものを外部公開用に再編集したものです。)

筆者の情報

(執筆・取得時)

  • 文系学部生
  • 高校時代から理数系科目が苦手
    • センター模試(当時)で数学IA・IIBの点数が相当ひどかった
    • 物理も散々だったため科目選択で「君は~物理はやめといたがいいなあ~」と言われたことがある

こう書くと完全にアホの子で恥ずかしいのですが、この程度の学生でも3アマなら余裕でなんとかなります。

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【2021年版】 初心者向け Raspberry Pi 4 へのOSインストール・初期設定手順(後編)

前編 では、OSのインストールまでを完了させました。 後編では、ラズパイで電子工作をする際に必要な環境を整えます。

前編をお読みでない方は先にそちらからお読みください。


現時点での状態

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【2021年版】 初心者向け Raspberry Pi 4 へのOSインストール・初期設定手順(前編)

ラズパイに全く触れたことがないという初心者の方が、ラズパイの基本を理解して実践的に使えるようになるための記事です。

この記事の目標

  • ラズパイを使うために、どんな部品が必要か理解する(前編)
  • ラズパイにOSをインストールし、初期設定を行う(前編)
  • ラズパイを使った電子工作・プログラミングをするための実践的な環境を整える(後編)

プログラミングや電子工作の知識は必要ありませんのでご安心ください(ちなみに、本記事は経済学専攻の学生が書いています)。

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技術書典 9 頒布「公共交通機関から学ぶ UI/UX #1」物理本の誤植について

技術書典 9 にて弊団体より頒布している「公共交通機関から学ぶ UI/UX #1」の物理本において、以下のような誤植がございました。お詫び申し上げます。

正誤表

見出しや画像説明などで「表」「用」などの一部文字列がうまく表示されず、「〿」として印刷されています。

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LYNCSの手引

はじめに

 みなさんどんなサークルに入りたいか決めましたか?

 「サークル多すぎて選べない!」あるいは「特に興味を引くものがない…...」と迷っている人も多いでしょう。もちろんどんな選択をするかはみなさんの自由です。

 しかし! 今この記事を読んでくれている方、少しでも宇宙に興味があると見込んでお願いがあります。宇宙に憧れる、星が好き! そんな心をもつすべての方にLYNCSはその門戸を開いています。だから、サークル選びの際はぜひLYNCSを検討してみて下さい!

 …...なんて、それだけで選んでもらうなんて虫が良すぎますよね。ええわかっています。だからこの記事があるのです。ぜひ当サークル、LYNCSについて知って欲しいのです。なので少し時間をください、そしてこの記事を読んでくれたら嬉しいです。

 さて、どんな活動をしているかわからないサークルに入るなんて挑戦者、ほとんどいないでしょう。ですのでここでは、「LYNCSが過去に何をしてきたのか」そして「これから何をする、あるいはしたいと思っているのか」についてお話しします。

 でもその前に、「LYNCSとは何か」を簡単に紹介しましょう。LYNCSとはずばり、「宇宙を研究する」サークルです。そしてそのアプローチ方法により、主に3つの本部に分かれて活動しています。工学研究本部理学研究本部天文研究本部です。また、新たなプロジェクトを立ち上げるための場として、先端技術研究本部というものもあります。

 名前だけ聞いたところでよくわかりませんよね。ということで、お待たせしました! これから各本部の活動紹介に入りたいと思います。この記事で少しでもLYNCSに興味を持ってもらえればと願っております。


*当サークルは慶應義塾大学公認団体であるため、慶應生でない方はご入会できません。


  • はじめに
  • 工学研究本部
    • これまで:CanSat製作!
    • これから
    • 最後に
  • 理学研究本部
    • これまで:輪講で学ぼう!
    • これから
    • 最後に
  • 天文研究本部
  • 先端技術研究本部
    • これまで:あなたの“挑戦”を応援します!
    • これから
  • おわりに
  • 公式LINEアカウント
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