LYNCSブログ

慶應義塾大学公認学生団体 宇宙科学総合研究会(LYNCS)のブログです。

新しいモノ作ろうって話

初めまして, 工学研究本部ロケット部門のPMです.

 2022年3月6日のミーティングを皮切りにロケットの研究・開発を開始しました. この約半年間は, 自作モデルロケットの打ち上げやモデルロケット大会への参加, ハイブリッドロケットの基本設計から概念設計・回路図作成を行いました. また, 関東圏のロケットを製作している団体へ見学に伺い, 遠方の団体とはオンラインにて交流し, 知識を付けてきました. 先日行われた第18回能代宇宙イベントでは, たくさんのアドバイスを頂き, 刺激を受け, メンバー一同さらに熱が入っている状況です. 現在は, 2023年3月の伊豆大島共同打上実験での打上げを目標にハイブリッドロケット製作に注力しています.

ハイブリッドロケットとは

 そもそもハイブリッドロケットとは, 固体燃料と液体酸化剤を推進剤とするロケットです. 安全安心, エコ, 低コストであるのが特徴です. 小型人工衛星や宇宙輸送など, 世界的に高まっている需要に応えることができるとして, 大学や民間企業での研究が盛んになってきています.

 LYNCSでは, 構造・電装・推進・シミュレーションの4つの班を設けて日々活動しています.

今回のミッション

 今回, 私たちが製作している初号機の機体名とミッションパッチ, そしてミッション概要です! ミッションパッチは, PMと班長がミッションに込める想いを絵におこしました.

~機体名~

SHIMAENAGA
全長: 1667 mm (仮)

基本設計

ロケットのデザインは決まっていません(-_-;)

~ミッションパッチ~

(・▴・)

~ミッションパッチに込めた思い~
 スズメ目エナガエナガ属の亜種であるシマエナガ. 繁殖期には集めたコケで木の枝に, 内外共に工夫を凝らした巣を作ります. 探査機や人類を宇宙へとはばたかせるための拠り所という意味で我々の''巣″とも言えるロケット. 私たちのロケットにも, 叡智の結晶を安全に羽ばたかせるための工夫を凝らしています. そして, つがい以外も子育てに参加し, ''親″という枠組みを超えて子孫を育てるシマエナガに倣い, 人数が少ないながらも各々が所属する班を超えて, 真に全員で1つのロケットを作り上げたいという思いも込めています. 虹色の羽は, 様々な学科, 多様な技術を持つメンバーが集まっていることを表し, メンバー1人1人が, ロケット開発を通して思い描いた宇宙へ羽ばたく決意も込めました.

 また, IAU(国際天文連合)が策定した88星座には, LYNCSと似た名前を持つヤマネコ座Lynxという星座があります. 絵にある星座はこのヤマネコ座であり, ネコ耳はこれをモチーフにしています.

 さらに, この星座にはXO-4という恒星があり, エストニア語で夜明けという意味を持つKoitと呼ばれています. これには, LYNCS初のハイブリッドロケットとなる本機が素晴らしいスタートを切り, ロケット部門の活動に光をもたらしてくれるようにという願いを込めました. 頬と目には私たちが挑戦するロケットのイラストが, 体にはLYNCSのロゴが入っているのも特徴です.

~ミッション概要~

サクセスクライテリアとシステム図

 左が今回のサクセスクライテリアで, 右が電装のシステム図です.

 ちなみに, 日本中を, いや世界中をシマエナガでいっぱいにするのが裏ミッションです(^^)v なんと, シマエナガチャレンジというものがあるみたいです! 『すごくでっかいものになる』!? まずはLYNCS内に広めるということで, 連絡ツールとして使っているDiscordに...

Discordに追加された絵文字

最後に

 多くの方々に助けられて, ロケットの開発が出来ていることを日々実感しています. 本当にありがとうございます. まだまだ手探り状態ではありますが, チーム一丸となってプロジェクトを成功へと導いてみせます!

今後は, Twitterだけでなく, InstagramFacebookなど他のSNSも活用し, 様々な形で活動報告を行っていきます. ご注目いただけると幸いです.

 そして数週間後には, クラウドファンディングを開始します. こちらについては詳細が決まり次第のご報告となりますが, 応援のほどよろしくお願いいたします!!

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